玉仙繰小刀135ミリ・玉仙の意味は

坂光こと故坂井久二さんの問屋銘製作ではないか?と噂の玉仙銘の繰小刀が入手できましたので紹介します。外観が汚く見えますがペーパー掛ければ問題無しオークションで安価で落札できました。


登録の文字が無いので商標登録はしていないのかもしれません、検索してみてもそれらしき情報はありませんが古い鑿の銘に「登録玉仙」というのがあるようなので以前は登録していたのかもしれません。
横手小刀の90ミリは持っているのですが繰小刀はなかなか目にすることがなく、あっても高騰するので今回入手できて良かったです。






ギョクセン(オウセンと読む可能性もアリ)とはそもそも何でしょうか?水仙のシルエットを刻印しているようにも見えるので水仙の一種なのかなとか、中国由来なのかなとか、広島に多い苗字が関係しているのかなとか、想像は広がりますが答えは分かりません。
刻印も花かどうかの真相も分かりませんし該当しそうな刃物屋さんも見当たらない謎多き玉仙なのでした。
スペックです。

仕様・自家鍛接鍛造火造り
鋼材・おそらく白紙
全長・275ミリ
刃長(刃渡り)・131ミリ
巾 ・20.5ミリ
厚み・2.9-3.3ミリ
刃角度・28.5度
重量・88.3g



坂井さんの製作とするには一点だけ銘がボヤケているのが気になるところです。写真はピンポケではなくて最初からボヤケていて編集でなんとか輪郭を際立たせました。
その他は外観や鍛接線、裏の磨き傷、新品時の研ぎ仕上げは坂光そのものであります。
青紙仕様のスペックと比べても数値はほぼ一致しますね。

青紙仕様のスペック
仕様・自家鍛接鍛造火造り
鋼材・青紙1号(問い合わせて確認)
巾・21.5ミリ
厚み・2.9-3.3ミリ
刃角度・28度
重量:96.9g

青紙仕様と並べてみました







さらに40年以上前の細身の初期仕様と並べてみました





いかがでしょう?テキストを入れないと判別が難しいほど同じに感じるのは私だけではないと思います

フリマサイトで左勝手の玉仙がありましたが鍛接線が見当たらず磨き傷も斜め線が入っていて違う方が作ったのではないかと思い躊躇しているうちに完売してしまいました。
坂井さんの左勝手自体がとても珍しく比較する機会も無いのですがもう一度チャンスがあれば購入して比較してみたいと思っています。



さて、今回の玉仙の切れ味ですが安定の何時もの坂光クオリティの切れ味です。


最後にペーパーを掛けて綺麗にします…あれ?鞘の上に捺印がありました。
どうやら営という文字らしいのですが何のことやら分からず仕舞いです。


5分で綺麗になりました


蜜蝋ワックスを塗ると落ち着いた色になりました


坂光OEM可能性ある銘をざっとまとめますと、最後に坂光OEM可能性ある銘をざっとまとめますと、源正一越堂の古いやつ助延正木屋白牛獅子王大納言寿三郎
玉哲
ふじ近
芳春
玉仙
かなりピースが埋まってきました。