これほどたくさんの人に愛され親しまれ絶賛されて更には使われている小刀が他にあるのでしょうか?
切り出し好きならば必ず一本は持っているであろう故・坂井久二さんの切り出し小刀です。
坂井さんは色々な問屋名で小刀を作っています。
作っても作っても注文が追いつかないほど評判が良かったと思われます。
この切り出しは外栄金物さんの問屋名「大納言」で作られた青紙バージョンです。
晩年は手持ちの青紙が無くなって白紙で製作していたそうで、今となっては青紙坂光小刀は貴重です。
裏に綺麗なカイサキ(鍛接跡)があり、妙な存在感を感じます。
なにせ軽いのです。
薄くないのに軽い!どうしてだろう?
軽いから疲れない!気のせいかもしれませんが不思議です。
仕様・自家鍛接続鍛造
価格・3500円くらいだったと思う
鋼材・青紙(1号だと思います)
巾 ・21ミリ
厚み・3ミリ
刃角度・23.2度
個人的採点・92点
コストパフォーマンス・95点
切れ味は軽く硬木でも切れます。
青紙に関して言えば(個体差かもしれませんが)研ぎにくいです。
キングなどは砥石が減っていくだけで刃が全然出なかったりします。
購入時の研ぎが素晴らしいので当面は研ぎ不要ではありますが。。。
坂井さんの切り出しは何本か持っています。
遺作となった繰り小刀もあります。
現在は坂井さんの甥っ子さんが経営する増田切り出し工場というところで坂光銘の小刀を作っています。
こちらでリポートしています。
オークションにもちょくちょく出品されているので見つけたら是非とも入手してみてください。
坂光小刀は貴方の期待を裏切ることはないでしょう。