忍月・共柄切り出し小刀は渋い面持ち

忍月と銘打たれた共柄切り出し小刀です。
シノビツキ、ニンゲツ、どちらの読み方なのか?
私は教養が無い者ですから水無月とか皐月とか日本の暦に関係する言葉なのかな?なんて考えて検索してみたのですが石橋忍月さんという明治時代の文芸評論家の方と数件の飲食店しか出てこず、これらは無関係だと思います。

さらに調べてみると和歌山に和竿職人の名人「山彦忍月」さんという方がいらっしゃって、和竿といえば切り出し小刀で竹を削リますので何かしら関係があるかのかもしれません。
和竿職人の方が製作道具を販売しているのは珍しい事ではないですから。






うなぎ割きのような風体

これでもかってくらいの鍛接線はサンドブラストで際立たせているようだ
先が大きく欠けている



和竿製作で意図的に切り出しの刃先をガタガタにする事があるようですが流石にこれは落とすかなにかして欠けたのだと思います。

仕様・自家鍛接鍛造火造り
鋼材・不明
全長・172ミリ
刃長(刃渡り)・45ミリ
巾 ・24.7ミリ
厚み・3.2ミリ(均一です)
刃角度・17度
重量・84g

刃角度が17度?!随分と鋭角ですが何を切る想定のものでしょうか?
うなぎ割きは30度前後と鈍角なモノが多いですから違うかな。
接木小刀にしては刃渡りが短い。

竹だと小刃をつけないと…いや、そうか、何を切るにしても小刃を付ければ自在という事になってしまうのか。。。

短い刃渡りと合わせて考えると軟らかめの小物素材を削る為の小刀という事になりますかね。



さて、剣先の欠けた部分を治していきます。
ダイヤ砥石で欠けを取り除いてから研ぎ直しました。


鋭角なだけあって切れ味は爽快です。



柄には仕込まずこのまま使いたい小刀です。