相州光悦・繰り小刀

相州光悦という繰り小刀を入手しました。
この繰り小刀は以前から気になっていました。
クレモナの日本人バイオリンマエストロの石井高さんという方がホームページで紹介されていた繰り小刀です。


残念ながら石井さんは2015年に逝去されてしまいましたが私は石井さんの相州光悦に対する

今までこれほど切れるクリコに出会ったことがない

というお言葉が鮮烈に頭に残っていたのでした。
こちらに詳しく書いていますのでご興味を持たれた方はご覧ください。
ホームページはなくなってしまったのですがリンク切れのまま残してあります。

ストラディバリウスを鑑定できる唯一無二の日本人が愛した繰り小刀は果たしてどんなモノなのでしょうか。

仕様・自家鍛接鍛造
価格・定価不明(オークション平均は6000円くらいと思われます)
鋼材・不明
全長・250ミリ
刃長・125ミリ
巾 ・21ミリ
厚み・2.7ミリ
刃角度・29.5度

思ったより小さくて軽いです。
グリップも細く持ちやすそうです。
※左は坂光、真ん中が相州光悦、右は昭三です。


相当に古いもので、もし石井さんが求めたモノと作者が同じならば50年以上前のものでしょう。
ただしお弟子さんや二代目が相州光悦を受け継いで長く作っていたのなら30年くらい前かもしれないです。
とにかく情報が少ないのです。
相州光悦を検索すると私の記事しか出てきません。

それを見てか?はわかりませんが年一回くらいのペースでオークションに出品されるのですが必ず買い手が付きます。

私も何度か参戦しましたが1万近くするとさすがに躊躇しますのでなかなか入手できませんでした。

何度もお伝えしていますが他人が良く切れる小刀だと言っても万人が同意するようなモノはまず無いのです。
その人の手の大きさ、力、技量、これらが違えば切れ味感も変わるのですから。

伝説のマエストロが絶賛したからと言って必ず良く切れる小刀ではないぞ!とわかっているのですがやはり気になるんですよね。




今回入手した光悦は数回研いだ形跡がありましたが裏は押した形跡も無くSランク級のまま経年したモノでしょう。

このまま割り箸を切ってみましたが、残念、切れ味は悪いです。
これから研いで鞘を綺麗にしてまた報告します。