相州光悦の繰り小刀の思い出

オークションのキーワードアラートが届いた。
繰り小刀というキーワードが含まれた物が出品されるとお知らせが届くシステムだ。
相州光悦繰り小刀?
う~ん初めて聞いたな。
そんな時は検索してみればいい。
こんなサイトが出てきた

     

名称: 繰り小刀
相州光悦作

銘は相州光悦。
昭和45年(1965年)つまり内弟子になって今に至るまで
一日も使わなかったことのない繰り小刀である。
今では銘の相州はほとんど見えなくなっている。相州とは相模のことである。

それ以来ぼくは日本に行くたびに鎌倉を中心に光悦を探しているのだが
いまだに見つからない。
日本中回ってその土地の道具屋には必ず寄ってみるが
これほど切れる繰りこに出会ったことがない。

この時サイトのホームへの戻りリンクがなかったので想像でしかなかったが、彼はバイオリン製作家で相州光悦繰り小刀を猛烈に欲しがっている。

これほど切れる繰りこに出会ったことがない

どんな小刀なんだ。。。手にしたい。

URLを改造してホームページに辿り着き、その他の記事を読んでいると彼の人となりにとても好感を持ってしまった。

光悦は彼の所に行くべきだ。
そう感じておせっかいながらも公開されているメールにオークションに光悦が出品されている事を書いてお知らせした。

残念ながら返事はなく、おそらく彼とは別人が競り落としていた。

その後彼が永眠された事を知った。お知らせした時は病床についていたようだ。

私にはまだこれほど思い焦がれるような小刀は無い。
あっちこっち浮気ばかりしている浮浪雲だ。

この先究極の一本に出会うことはあるのだろうか?