小さな繰小刀が可愛らしい。福三郎繰小刀103ミリ

福三郎繰小刀135
ミリ
と一緒に購入した103ミリの小さな繰小刀です。
105ミリという表記が一般的だと思うのですが、この繰小刀、一見すると105ミリなのに刃殺ししている端の部分から計測すると103ミリのようです。


105ミリと表記しても問題は無いと思います。
小回りの効く小さな繰小刀は大好きでなるべく集めていますがそんなに売ってないのが現状だと思います。
助房の小さな繰小刀角利の小さな繰小刀と数本しか持っていないので飛びつきました。
安かったし、これも西口良次さんが打った物の可能性がありますので。

スペックは以下になります。
仕様・自家鍛接鍛造火造り
価格・1980円(フリマサイト)
鋼材・おそらく青紙
全長・212ミリ
刃長・103ミリ
巾 ・17.2ミリ
厚み・3ミリ
刃角度・35度

裏に薄黒いニスが塗ってあります。

鍛接線らしきものが見当たりませんが複合材という根拠もありませんし池内刃物の小刀のように鍛接線が見えない場所にあるのかもしれないです。

槌目模様は同じ槌を使用しているように見えますがどうなのかな?西口さんの作った小刀なのかな?



切ってみますと。。。

あれ?全然切れない!?
35度というかなり鈍角な刃先、そのせいかな?
でも、雰囲気はいい感じなので刃先にニスが付着しているの可能性を考え革砥を使ってみました。

切れます。

なかなかの切れ味。
ただやはり35度の刃角度という事で杉等の柔らかい木を切るとバキッと割ってしまう事があります。
そして中堅木を切るにはある程度のパワーが必要になります。
でも、強靭な刃先でこの切れ味は凄いと思う。

貴方が小刀を購入して、もし箱出し状態で切れないと感じたら砥石を当てる前に革砥を使ってみるのも一つの手だと思います。
もちろん直ぐに砥石を使うのも良いのですが、箱出し状態だと鍛冶職人さんの「切れる」という事に対しての考え方・意図が分かるように思うんですよね。革砥を使っても大きく研ぎ減る事はないので薄い錆を落としたりニスだけを落として鍛冶屋さんが出荷した時の状態を呼び起こしましょう。
機械研ぎだとしてもしっかり切れる状態にしている場合がほとんどですので刃先を観察すると参考、勉強になります。
ええ!?こんな状態なのにこんなに切れるの?なんて驚く事もしばしばありますので是非とも最初は砥石を当てずに観察してみてください。

小さな繰小刀達を三本並べてみました。





可愛らしいです。
今回久々の登場となった角利の小さな繰小刀なんですが久しぶりに引っ張り出したら切れ味がビックリするくらい向上していました。
何もしてないのに???経年変化が切れ味向上に味方したのかな?
※この3本の切り比べ動画制作中です。完成したらリンクします。

小さな繰小刀、使い途は無限に有りそうです。
西口さんの作ったモノで無いとしても大切な一本になりそうです。