肥後守の魔力・つい買ってしまう恐ろしさ



ホームセンターを巡回していましたらブリスターパックに入った肥後守を発見しました。
与板利器工業のOEMモノです。


青紙割り込みのようです。


青紙割り込みにしては珍しい鉄鞘のクロムメッキ製です。
なんだか好きになれない肥後守と公言しておきながら、つい手に取ってしまう。
一周して買う気なんてないさ!
とソッポを向いてみるも

・・・・安いし・・・あっても困らないし・・・データ取りたいし・・・

様々な言い訳が頭の中に浮かんでは消え浮かんでは消え・・・・

気が付けば握りしめレジに立っていた。



手持ちの真鍮鞘と比較してみます。

私は真鍮鞘はあまり好きではないです。
なぜかというと気を抜くと錆びるから。


空気中の水分(湿気)で直ぐに汚くなってしまう。


耐水ペーパーやピカールで磨くと直ぐにピカピカになりますが


手は真っ黒。
木工では作品が汚れてしまうし、魚なんて捌きたくないですねこれは。
本当はステンレス鞘が一番好きなのですがコストが合わなくて廃盤になった過去があるようです(詳しくなくて申し訳ありません検索してね)。



作りは丁寧でしっかりしています。

データです

仕様・利器材温調オーブン焼き
価格・1780円
鋼材・青紙
全長・175ミリ
刃長・80ミリ
巾・13ミリ
厚み・3ミリ
刃角度・24度
個人的採点78点
コストパフォーマンス70点



手打ち特選と刻印がありますがマジか?手打ちの定義を広げてませんか?


購入時の研ぎは片側が小刃


こちら側はベタ研ぎという最近のスタイルだ。
苦情が相次いだのかなんだかわからないけど最初の研ぎがいつもより綺麗な感じがしますが、実はホームセンターで同じ商品がもう一個あってそちらはちょっと雑な作りでした。
肥後守を購入する時は外観チェックを怠ってはいけません。
ネットで購入する場合は賭けです。

肝心の切れ味ですがこのままだとイマイチ。
また研ぐ楽しみが増えました。