小さな彫り物をしていて、軽く抉ったらパキン!と欠けてしまった昭三の横手小刀抉る(こじる)のはあまり良くないとはわかっていても
「これくらいなら平気だろう」
という軽い気持ちでやってしまうと怪我の元です。
こんな小さな欠けでも修正するとなるとかなりの時間を要します。
人間の怪我に例えると
亀裂骨折
くらいになるのではと思われます。
#180以下荒砥石で修正していくのですが、15分くらいかかりました。
完成までではなくて刃欠けを消すまで15分です。
刃欠けを消した後でベタに研ぐと更に膨大な時間を要しますので考え方次第ですが、私の場合は新たな切刃を作って時間をかけて徐々に修正するようにしています。
切れ味は少し落ちますが、人間だって骨折したらギプスをして固定したあと何ヶ月もリハビリしてゆっくり復調させるじゃないですか。
慌てるとろくな事はありません。
小刀だって同じです。
というと聞こえはいいのですが、私は仕事柄朝が早く、一日に研げる時間が限られていますので何日かに分けてゆっくり修正していこうというのが本当のところです。
焦らずに