紫檀で作ったコジ棒試作品初号器は大活躍でしたが巨大切出し小刀・清房の歪みに対峙した時に健闘するも無惨に散ってしまいました。
コジ棒無しでは生きていけない身体になってしまった私は二号器の製作に乗り出したのでした。
材質は硬い樫の木にしました。
柔らかい木で製作する方もいらっしゃるようです。
柔らかい木は弾力があるので優しく曲げる事ができますし小刀が折れる事態を予防できそうですが、今回は樫の木で製作してみます。
樫の木は日本ではトップ3に入る硬い木ですね。
一番硬いという説もありますが一番はイスの木だそうです。
イスの木は入手困難ですし高価ですからここはやはり樫の木でいきましょう。
使用頻度の高い道具において安価で入手が割と簡単というのは大切な事なのです。
初号器を使ってみてわかったのですが、私が持っている小刀類を曲げるのに必要な切込みは2ミリ3ミリ5ミリの3種があれば十分であるという事。
切込みは多ければ多いほど強度が下がりますので必要最小限にします。
厚みを2倍にしたので重いのが玉に瑕。
底辺はサンドペーパーや台直し鉋で平面にします
湿気を含むと狂うので蜜蝋を塗ります
使い心地はかなりいいです。
グイッと曲げてから底辺に当てて光の漏れで平面を確認する
硬い木を使うとちょっと滑りやすいのかな?樫の木は特に滑りやすいのか、注意して使わないとつるんと滑って怪我の原因になりかねません。
今回は大きい軟材が無かったので樫の木で製作しましたが、3号器は軟材でやってみようと思っていますので製作した時には紹介します。