横手小刀じゃないのコレ?
という声が聞こえてきそうですが、これは切り出し小刀に自作鞘を仕込んだものです。
ですから銘切りも隠れて見えなくなっています。
朴(ホウ)と黒檀の二色が気に入っています。
黒檀だけならズッシリと重いので賛否あるかと思いますが私は軽めが好きなんで軽い朴が半分というのは見た目も好きだし一石二鳥です。
2000円くらいで売っています(驚異的な安さ)
仕様
価格2000円くらい
自家鍛接鍛造火造り
鋼材青紙2号
巾12ミリ
厚み2.6ミリ
刃角度23.5度
個人的採点94点
コストパフォーマンス100点
切れ味はすこぶる良いです。
小刃なしの状態では流石に黒檀や紫檀は切れが止むのが早いですが中堅材くらいまでなら無敵の切れ味です。
殆ど短所がありませんが購入時は多少の歪みがありますね。
まあ、殆どの小刀は焼戻しで解放しきれなかった内部応力があるでしょうから(内部応力ではない場合ももちろんあります)仕方がない事です。
研げば良い事ですし。
研ぎのできない初心者の方が購入を躊躇う要因にもなると思いますが切れ味に悪影響を感じるほどの歪みではありませんので思い切って入手してみてはいかがでしょうか。
美しい鎬面(写真下手で申し訳無い。修業中)
当初は糸裏でしたが平面を出したらこのようになりました。
現在長期出張中ですので仕事が終わったらコツコツとお地蔵様を彫ったりしていますが小刀は大活躍ですね。
12ミリというサイズはほとんどのメーカーで安く入手できますので(作るのは小さいほうが手間らしいですが)そのメーカーのお試しには良いでしょう。
手持ちの12ミリを比較する企画も思案中ですので近々公開できると思います。