横手小刀について

鞘に入った小刀は切り出し小刀とは区別して横手小刀と言います。
読んで字の如く横手に持つからです。
切り出し小刀も横手に持つのに。。。
ややこしいですね。

切り出し小刀の場合はプロの仕事人が

研ぐ時に邪魔にならない

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研ぎ方によっては鞘が邪魔になる。

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鞘がないのでわりと自由に研げる。

自分好みの鞘を仕込む事ができる

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鞘仕込みにすると切り出し小刀ではなく横手小刀になってしまう不思議。

鞘が作業の邪魔をする場合がある

例えばですがこういう所のバリやボンドのはみ出しなんかを削ったり

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こういう部分はノミでやる方がほとんどだと思いますが小刀でやると素早く綺麗に仕上がります(私が不器用な事もありますが)

横手小刀は力を入れやすいので竹細工なんかは重宝しますね。

横手小刀のサイズ表記ですが、75ミリから135ミリくらいまでありまして、これは

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赤い部分の寸法です。
幅についてですが横手小刀に幅サイズの表記は珍しくほとんどが21ミリ前後で、18ミリと24ミリをたまに見ます。

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上から90ミリ、120ミリ、135ミリです。
研ぎ減りして3ミリほど短くなっています。

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当然ですが最初のサイズが短ければ短いほど寿命も短いです。
それに応じてか、鋼のサイズも長くなってくるので値段もアップしていくのが普通です。
携帯性を選ぶもよし。
長いのとじっくり付き合うのもよし。
切り出しを鞘に仕込んで削りながら使うのもよし。

選択肢はいろいろですね。