正体不明の接木小刀・四葉のクローバーは幸運を運んでくれるのか

フリマサイトで見つけた小刀です。
見た目が既存既知のモノとは別という感じで田舎の刃物専門店の裏にひっそりと佇む小さな鍛冶場から生まれたような感じがしました(妄想激しい)ので即購入です。
切り出し小刀かなと思って購入したのですが薄手ですし接木小刀に分類されるべきかな?と思います。




裏も野暮ったい感じがして、逆にそれが魅力的です。

昭三の接木小刀とツーショット


仕様・自家鍛接?
価格・777円
鋼材・不明
全長・208ミリ
刃長・77ミリ
巾 ・26ミリ(最大幅)
厚み・1.9-2.8ミリ
刃角度・21度
重量・70g

購入前の写真では四葉のクローバーに見えた銘ですが届いて観察すると○の中に木という文字が入っているのか、オなのかホなのか、才なのか、いずれにせよクローバーではなかったです。


仮に木とするならば接木小刀の印なのかなとも思いました。

これはデッドストックではなく少し使われたいたのかもしれません。

刃先に乱れはなく見た目は切れそうですがステルス錆でもあるのか、あまり切れないので研いでみます。


前任者がとても良く手入れされていたのでしょう、歪みの矯正は必要ありませんでした。

♯1000→♯3000→♯8000と軽く砥石に当てるだけの簡単なお仕事です。

21度そのままに研ぐと刃先に極小のポロ欠けが発生しましたので約25度の小刃を付けました。


裏の錆は完全除去とはいきませんが薄い作りなのであまり追い込みませんでした。

接木小刀としての性能は分かりかねますが杉材は良く切れます。


いかにも野鍛冶が作ったかのような小刀は味のある唯一無二の小刀でした。