熊本県・蓑毛マルイチ鍛冶(ホームページ)の特別企画「父の日ナイフ」です。
蓑毛(みのも)マルイチ鍛冶さんのナイフは以前から欲しかったのですがキャンプブームの到来とお笑い芸人ヒロシさんの地元という事もあってコラボ商品が発売された影響等で人気に火が付き入手困難でした。
ヒロシさんと蓑毛マルイチ鍛冶10代目のナイフ談義
熊本地震(2016年)では直接的な被害は少なかったようですが復興に尽力されていたのでコラボが成功されて良かったと思っていました。
このブームが終わったら購入させて頂こうか、、、と考えていたのですが2020年に熊本県豪雨災害が発生して鍛冶場が壊滅的状況になってしまいました。
7/4の記録的豪雨で自宅兼店舗と工房が被災しました。特に自宅兼店舗は洪水により2階まで(4.3m)浸り、壊滅的な状態となりました
私自身豪雨災害で家屋と車を失った過去がありますので辛さはわかります。
被災者になると精神的ダメージは計り知れないものがありますが傷心の中、蓑毛マルイチ鍛冶は一丸となって立ち上がります。
九代目蓑毛勇氏はクラファンを立ち上げ資金を集めて鍛冶場を再生します。
ここぞとばかりに協力しようとするも全国から有志が集まってあっという間に目標達成。
気付いた時には終わっていました。
その後蓑毛マルイチ鍛冶は各地で災害が起きるとお返しといって復興包丁やナイフを製作して売上の寄付を続けます。
この気持ちに応えるべく購入しようと試みるも速攻で売れてしまいなかなか購入できず、今に至っていました。
インスタグラムをフォローさせて頂いているのですが九代目の蓑毛勇さんの人柄がとても暖かく実直さが伺える投稿をされていてファンが多いのだと思います。
さて、今回のナイフですがインスタグラムを巡回していましたところナイフ発売の告知を発見して慌てて通販BESEに飛ぶと2個残ってるではありませんか!反射的に購入しました。
購入してから気付いたのですが父の日ナイフと書いてありました
やや、しまった。
私の父は他界しており、私自身も父という立場ではありません。
そりゃあ父の日に関係ない人が買ってはいけないという事ではないと思うのですが、普段から蓑毛勇さんの投稿を見ている身としては申し訳ない気持ちになってしまいました。。。が、父の墓前に供えるという事で許して頂きましょう。
この父の日ナイフは勇さんの奥様の言葉がヒントになって生まれた「ちょこっとナイフ」と「無骨ナイフ」の中間サイズになっていますが指を掛ける部分のカーブが無いのが特徴です。
スペックを見ます。
仕様・自家鍛接鍛造
価格・6000円(送料込)
鋼材・青紙2号
全長・145ミリ
刃長・65ミリ
巾 ・24ミリ
厚み・2-3ミリ
刃角度・15度
重量・8g
掌サイズの可愛いナイフですが切れ味はいかがなものか?
刃角度が15度となっていますが、刃先が二段刃になっていまして25度くらいあると思われます。
箱出しだと切れませんでしたがニスを塗っているのか?刃先だけ仕上げ砥石で10回ほど撫でたら凄く切れるようになりました。
機械研ぎとバフ掛けと砥石で丁寧に刃付けをする様子が観れる動画がありました。九代目の包丁の製作風景なのですが両刃を右利き用に角度を変えて研ぐ様子や直角に近い角度で砥石に当ててバリを除去する様子など参考になりますので是非御覧ください。
パラコードですが、最初に使用した時に対象物に引っかかってナイフを落としてしまったので外しました。
するとグリップが悪くなって使いにくくなってしまいまして、パラコードがグリップの延長の役目をしている事を知ったのでした。
輪になっていると手首に通して使える利点もあるのですが輪の部分が引っ掛かる弱点もありますのでスネークノットにしました。
とても持ちやすいです。
弱点もあります。魚を捌いたりすると匂いが付いたり不衛生になりやすいので入念な手入れが必要になると思います。
パラコードは簡単に入手できますのでまめに交換するのが良いかと思います。
今回の父の日ナイフ、掌サイズでも凄い切れ味で机上で鉛筆削りからキャンプでフェザースティック&料理にも使える優れものでした。
通販BESEや人吉ふるさとチョイスではお買い得な包丁やイグナイトナイフも販売しています。
名前の『イグナイト』は英語で『Ignite(火をつける、燃え上がらせる)』を意味します。
名前に込めた想いの通り『握った瞬間男心に火をつけ魂を燃え上がらせる』ようなナイフになれればと思い造らせていただいております。(ホームページより)
イグナイトナイフもいつか入手したいと思いました。