オークションで梅心子の切り出し小刀が出ていました。
古い小刀で新品未使用デッドストックです。
梅心子は何本も持っていますが、古い刻印タイプでカイサキ(鍛接跡)が完全に見て取れたので即決価格1650円で落札しました。
梅心子の刃物は利器材のイメージが強いですが真相はわからず。
でも、どれもよく切れますのであまり気にしていませんでした。
今回のようなはっきり自家鍛接と分かる梅心子もイイね!と思った次第です。
届いたモノを見ますと、薄造りですね。
梅心子小刀って薄いのが多いのはなぜなんだろう?!
データはこんな感じ。
仕様・自家鍛接鍛造火造り
価格・1650円
鋼材・不明
全長・180ミリ(鞘仕舞時270ミリ)
刃長・55ミリ
巾 ・21ミリ
厚み・2.5ミリ
刃角度・20度
個人的採点・接ぎ木小刀のように薄いので薄い革や軟材には威力を発揮すると思います。さすが梅心子万人に愛される小刀だと思います。
接ぎ木小刀のように薄いとしましたが、どうやら梅心子接ぎ木小刀は2ミリ以下のようですから、何かしらの意図を持って薄くしているんでしょうね。
写真では分かりにくいのですが刃先がボロボロで研いでくれーと叫んでいますが(誰がじゃー)そのままでも切れるという妙。
本当、熟練職人の機械研ぎって凄いですね。
光に当ててシノギの平面を見ますが反りまくってます。
最近のお気に入りのやり方は下にLEDライトを置いて定規を当てて光の漏れ具合で状態を判断します。
ライトは100均です。
定規は100均ではダメです。
さて、この反りは意図か?経年変化か?機械研ぎ時の手癖か?ハズレ品か?さてどうやって砥ごうかな。
色々考えながら夜を過ごします。
以前は酒をチビチビやりながら愉しんでましたが、血圧が高い、尿酸値が高いの高い高いで飲まずに愉しんでます。