昭三作・繰り小刀135mm

池内刃物の抉り小刀です。
クリコガタナについては何回か紹介していますがあまり馴染みが無いのが現状だと思います。
使い方や読み方についてはこちらをご覧下さいませ。

池内刃物の切り出しについてはコスパ最強で入手しやすいイメージがありますが、繰り小刀についてはやや高価な設定のような気がします。


先が細くて作るの大変なのかもしれませんね。
槌目の肌は賛否両論、私も最近ようやく良さがわかるようになってきました。
切り出し小刀の槌目は滑り止め、見た目が良いですが、水分が留まりやすくサビの原因になるというデメリットがあり、管理に気を使います。


仕様・自家鍛接鍛造
価格・5000円くらい
鋼材・不明
全長・235mm
刃長・100mm
巾 ・21mm
厚み・3mm
刃角度・35度
個人的採点・62点
裏はカイサキが見当たりません。
昭三作の繰り小刀では鍛接跡であるカイサキを見た事がありません。
もしかすると複合材(利器材)を使用しているのかも?と考えますが真実はわかりません。


昭三の繰り小刀は刃角度が30度近辺で躓く感じのやや重な切れ味で私的には触らない方の小刀になっています。
初代坂光の繰り小刀があまりにも秀逸過ぎて他に手が出ないのが現状です。
ただし、坂光は繊細な切削加工は不向きですから細かい作業にはこちらの昭三作はいいでしょうね。
鞘は蜜蝋仕上げで妥協がありません。