ようやく探し求めていた小刀と巡り会えました。
以前金物屋巡りで入手した親和という横手小刀ですが、研ぎ上げていくうちに凄く切れる小刀に化けていって驚かされ、以来、オークションなどで見つけたらもう一本手に入れるぞ!と張り切っていたのですが、待つこと5年、なかなか出ません。
そんな折になんとフリマサイトで中古品を発見して帰宅してから買うぞー!と意気込んでいたのですが即売してしまい無念、涙を飲みました。
このフリマサイトで売られていたのはこちらと全く同じモノだったので、もしかしたら私が出品したと思った方もいたのではないでしょうか?
なにせ「親和小刀」と検索すると出てくるのは私のサイトだけですから…
(左が以前からあった親和小刀)
数日後、オークションで新品長期在庫品が格安で出品されていました。
即座に入札!
そしてライバル無しで落札!
届いてびっくり、手持ちの親和よりも長いモノが届いたのです。
長さ表記がなかったので同じモノと勝手に思い込んでしまいましたが鞘の細部が違ったりした時点で気付くべきでした。
同サイズで比較もしたかったのですが異サイズも魅力的です。
計測してちょっと浮かれてしまいました。
仕様・槌目(利器材?)
価格・2500円くらいでしょう
鋼材・不明
全長・255ミリ
刃長・135ミリ
巾・24ミリ
厚み・
刃角度・22.5度
個人的採点・70
コストパフォーマンス・将来性で85点
特筆すべきはこちらが18.5度という超鋭角に対しての22.5度という点ですね。
試しに割り箸を切ってみるとやっぱりあまり切れません。
全く切れないわけではなくて切れ味が悪く感じてしまうのです。
元々あった親和も最初は小刃が幅広く付いていて本当に切れ味が悪かったのでした。
(刃先の白い部分が小刃)
今回の親和も研げば切れるように化けると信じています。
刃角度が鈍角という違いが切れ味にどう影響するのか、研ぐのが楽しみですね。
元々あった親和の方は、色々な天然砥石で研いでも地金部分が曇らないワガママ君なのですが今回の親和はどうでしょうか。
今回改めて鞘や刃を観察すると池内刃物の美貴久シリーズに似ているな?と感じて並べて見たのですが、ところどころ形が違いましたし、仕上げ研ぎも違いましたので勘違いって事で。。。。(手持ちの美貴久全て割り箸で示した部分の特徴を比較した結果です)
割りとしっかり作られているのになかなか市場に出ない親和小刀、そういえばフリマサイトで20年以上前のモノって説明がありました。
単純に古くて絶滅危惧種というだけかな。
週末に研いでみようと思います。