謎の横手小刀135ミリ

某フリマサイトで購入しました。
ドコモのポイントが使えましたので実質無料で入手できました。


鞘は銅巻きで「千手阿(阿の部分が読みにくく判読難しいので推測です)」と焼き印がしてあります。
どうやら京都の刃物のようです。


裏に銘は無く、表に模様のような銘がありますが読めません。


かなり汚れていています。
前の持ち主はかなり使い込んでいたようですが、研ぎ減りによるサイズダウンはしていないので不思議な印象です。


裏は角度を付けて研いであり両刃のようにしてあります。
表は丸っ刃になっていて全然切れないです。


作りはしっかりしているので研ぎ直せば切れ味出るかな?


サンドペーパーで磨いてニスを塗りました。


かなりの丸っ刃でしたので未だ研ぎきれていませんがなんとかソコソコになりました。


裏は刃先が鈍角になっていましたので相当な時間を費やしましたが未だ完全平面とはいきません。
ボチボチやっていかないと駄目なやつですこれは。

仕様・利器材?鍛造?(推測です)
価格・二本(繰り小刀と)で1500円
鋼材・不明
巾・23ミリ
厚み・3.3ミリ
刃角度・23度
個人的採点67点
コストパフォーマンス採点不可能

研いだ後は切れ味が増して良い感じです。

刃ガエリが取れなくて迷路に入り込んで両刃のようにしてしまう方は結構いるようです。
そのままでも切れるのですが繰り返し研ぐと切れなくなってきます。
小刃が大きくなって切れが止む小刃切れという現象に近い感じでしょうか。
疑似両刃に研がれた片刃の小刀を復活させるのはちょっと苦労しますが楽しい作業でもあります。

もう一本繰り小刀がありますので近々紹介しようと思います。