オークションで人気の小刀とは?

オークションで何気に欲しい小刀を見つけて入札をしてみるも、ビックリするほど高騰して断念する方もけっこういるのではないでしょうか?

切れ味が良くて安い小刀はたくさんあります。
数万円の小刀はそれなりの理由があるのでしょうが、おそらくは仕事やホビーでガンガン使っている人は少数で、たいていの方は道具道楽で眺めているだけなのです。
モノを切るなんてとんでもない!
研ぐなんてとんでもない!傷がついてしまう!

道具と持ち主とは主従関係にあるわけでして、主の言う事に道具は絶対服従です。文句も言いません。
主人によって千差万別の接し方がありますのでガシガシ使ってる方が良い!眺めているのが最高!などと優越を付けるのはやめたほうがいいと思います。

両極にある仕事人と蒐集家はある程度住み分けをしたほうが無駄な入札は避けることができるというものです。

では、どんなキーワードを含んだ小刀が高騰しやすいのでしょうか?以下にいくつか例を挙げてみます

和釘

古い寺社を解体した時に出た和釘を地鉄に使用しているという。
昔の鉄は不純物が多くて柔らかく研ぎやすいのだそう。
仮に仕事で使ったとして寿命が来た時に代替品の入手に苦労しそう。

スェーデン鋼

なぜかスェーデンに興味津々な日本人気質。
打ち抜き品に使われて大量生産されていたという過去は無視されている場合が多い。

三代助丸

鮎や鯉の小刀が渋い。いつか入手してガシガシ使ってやる!

古鉄

詳細不明と書いてあるのにタイトルに古鉄とはこれいかに?どうしてわかるのでしょう?ゴマ入りというだけでは根拠に乏しい。騙されないように。

国秀

左久作

長弘

清房

も作

個人の作で人気はけっこうあります。
左久作の小刀は仕事で使用している方が数多くいらっしゃるようです。
ですから使用品の出品がほとんど(数は出ないけど)
そして初代などと付くと高騰していきます。
その他は新品未使用が多いです。

玉鋼

ほとんどが嘘と思っていいでしょう。
小刀には表示法違反の適用がないからといって悪質過ぎる。

千代鶴是秀

鑑定団で150万という結果が出てから平気で30万とか値段付ける出品者が増えた。

鮎小刀

鮎というだけで高いのもある。クジラの小刀は安いというのに。

宮大工使用。宮大工注文品

うーん。宮大工が随分沢山存在するんだなぁ。
せっかく良い物出品してるのに宮大工とか付けてるせいで逆に胡散臭くなって入札が増えない。
いや、こういうのは落札者には有利なのか。

この記事は新しい情報があれば更新していきます。
内容については私の個人的意見です。

DSC_0009

ちなみにこの小刀は和釘ということです。
可愛い小刀ですが実用とは無縁です。