カネコマ細工小刀角型

前回の記事で紹介したカネコマ細工小刀丸型との比較の為、、、とは口実で、丸型がなかなか良い感じだったので角型も欲しくなってしまい購入したのでした。

私が購入した丸型は古い在庫だったようなのですが今回入手した角型は最近(といっても2〜3年くらいは経っていそう)製作と推測しまして、仕様も少し違います。

藤巻がしっかりしていて肉厚でグリップ感があり、赤い下地が見えます。


手にしっくりきて何年も相棒だったかのように違和感なく握れます。
女性には少し厚みが有り過ぎかな。
ただし、藤は天然素材ですから個体によってグリップ感に違いがあるでしょう。
気になる方は通販では買わずに現品を握ってから買う、又はお店の方に外周を計測して好み(細いグリップか太いグリップか程度の判別ですけれども)もらうなどしてもらうといいかもしれないですね。

丸型と並べてみると明らかに形状が違います。

こうして並べてみると丸型の刃線はガタガタですね。

丸型だから○○に使う、角型だから○○に使うといった事はないと思います。
用途に違いはないですが、親指を当てて押しながら着るときには角型は親指がちょっと痛いです。
硬い木なら尚更です。


背中の部分も角ばっていて指痛いんだよなぁ。
なんとかこの部分丸くしてくれないかなぁ。


この部分は軟鉄ですから自分で削って丸くしてもいいのですがオリジナルを崩すのはなんとなく嫌だし。
でも機会をみて右利き側だけ削ってみようかな?と思っております。
フリマサイトで安いの出たら改造用に買うのもいいかもですね。

切れ味はそのままでは普通です。
研いで使わないと駄目だな。。。

アウトドアにも十分使えると思いますけれど丸型の時にも書きましたが、やはり藤巻の部分が水に弱そうです。

総合的に言うととてもお買い得で良い感じです。

OPINEL8と肥後の王様(肥後守特大と同サイズ)と並べてみました。


後から気付きましたが箱の中に入っている紙に書いてある説明の代表者名が古いと思われる丸型は四代目、新しいと思われる角型は五代目のお名前になっていました。
名前が変わったからといって五代目が製作したかどうかの断言はできませんけれど、確か五代目は全国の物産展を回っていてその後跡を継いだという噂でした、本当だったようですね。
単純に感じたのは五代目の紙が入っていた方が仕上げが綺麗でした。



何より肥後守の灯が消えないでよかったです。

※利器材鍛造品とカテゴライズしましたが自家鍛接の可能性も十分にありますがどちらも断言できません。