オークションを徘徊していましたら登録六七四二四初代坂光と思われる小刀を発見しました。
裏側を写した説明写真がちょっとピンボケしているせいか六七四二四と一緒に押してある坂光印がよく見えません。
六七四二四について知っていないと気づかなかったと思います。
お陰でライバルもなく安価で落札できました。
そしてこの印は初代坂光小刀であり、小刀好きなら何本持っていてもよいモノなのです。
柄には嘉というシールが貼ってありますがこれはセレクトショップ嘉孝と何か関係があるのでしょうか。
付属の紙箱にも貼ってありました。
検索結果からは事実確認はできませんでした。
手持ちの増田切り出し工場別製坂光小刀ととても作りが似ています。やはり継承しているのだな、と感じます。
見た目は同じように見えますが細部は微妙に違います。
・今回の初代坂光
仕様・自家鍛接鍛造火造り
価格・オークションで1500円
鋼材・白紙1号と思われる
全長・180ミリ
刃長・88ミリ
巾・21ミリ
厚み・3ミリ
刃角度・25度
個人的採点79点
コストパフォーマンス90点(定価4000円くらいとした場合)
・増田切り出し工場別製坂光小刀
仕様・自家鍛接鍛造火造り
価格・3900円
鋼材・おそらく白紙1号
全長・190ミリ
刃長・88ミリ
巾・22ミリ
厚み・3.6ミリ
刃角度・30度
個人的採点87点
コストパフォーマンス88点
厚みと角度が随分違っていて切れ味に違いが感じます。
裏側の印は初代はクッキリ、増田切り出し工場のは半分消えています。
これ、、、改善できないんでしょうか?
2つの小刀を比べますと大差なく僅差、しかし好みや思い入れの影響もあって初代坂光小刀に軍配を上げたいと思います。
細部の丁寧な作りや裏の精巧さ、研ぎに至るまで熟練職人の技が見えます。
もちろん増田切り出し工場別製が悪いというわけではなく、あまりにも大きな壁を前にして試行錯誤の毎日で乗り越えようとしている製品という印象です。
刃先が少し錆びていたのでこれから研いで育てていきます。