※この記事は2022/04/15頃に書いています。
2022年4月、全国一千万肥後守ファンに衝撃が走りました(ホントかよ!!!)
永尾駒製作所とのコラボレーションで株式会社サンラインからプラズマ技術で仕上げられた肥後守が発売されたのです。
サンライン?私今まで知りませんでした。
釣り糸やプラズマ技術の会社だそうです。
プラズマ技術???
プラズマ励起化学気相成膜)は、反応性ガスをプラズマ状態にし、活性なラジカルやイオンを生成して、対象となる基板上で化学反応を起こし、堆積させて薄膜を形成する手法です。
真面目に読んで見たのですがよく解りません。
刃と鞘にプラズマ技術でコーティングを施しているという事は解りました。
刃に施したDLC加工とはダイヤモンドライクカーボンの略称で、カーボンなどの原料を化学蒸着させることで、低摩耗抵抗性、低摩擦係数、デザイン性、耐腐食性を付与させる。また、持ち手には大気圧プラズマを照射して表面を殺菌&抗菌加工を施してあるとのこと
刃に施した加工の作用で切れ味と耐久性が向上するそうです。
見た目、漆黒のブレードがカッコ良いです。
形は既存の肥後守VG10と全く同じですが鞘がチタン製で10グラムくらい軽いです。
角度などのスペックもほぼほぼ同等です。
仕様・複合材
価格・16500円
鋼材・V金10号(プラズマコーティングDLC加工)
全長・170ミリ
刃長・75ミリ
巾 ・13ミリ
厚み・2.6ミリ
刃角度・21度
最初パッケージされているんですがビリビリと破いて出しました。
これって出しちゃいけないヤツなのかな?
切ったりしないでコレクション用なのかな?
でも、プラズマコーティングの切れ味確かめないと駄目なんだという妙な使命感がありまして割り箸をザクザクと切ってみました。
うーむ???どうなんだろう???
切れ味が向上しているのかな???
なんか、、、VG10と変わらない、いや、切れ味落ちてないか?滑りが悪い気がする。。。
感じ方の個人差もあるのでしょうけど普段から研ぎまくった肥後守を使っているせいか凄まじい切れ味とは言えないですね。
※下写真は肥後守白紙笹刃
※下写真は肥後守青紙とツーショット
普通だとここで、じゃあ研いでみるかとなるんですが研ぐとDLC加工が剥げてしまうようです。
え?研げないの?
サンラインによると
薄膜DLCのため、衝撃や刃こぼれ、砥ぎによってもDLC膜は剥がれます。砥ぐ際は、刃先1mm程を目安に刃先だけを研ぐことをお勧めします
とありました。
刃先だけ研いでいくとやがて鎬面(DLC加工している部分)も研がないと全く切れない刃物になってしまうのは肥後守ユーザーなら誰もが知っている事実。
これは、、、フィールドでガンガン使う刃物ではないですね。
使っても研いでしまうとDLC加工が剥がれてただのVG10肥後守と変わらないモノになってしまうではないですか。
これは賛否両論出そうだなぁ。
せめて研ぎとプラズマコーティング再生のメンテナンスを有償で請け負ったりしてくれると安心して使えるんですけどね。
カッコ良さは間違いないので観賞用としては最高だと思いました。
VG10肥後守をフィールド使いとしてプラズマはコレクションするというのが落し所ですかね。
もちろんガンガン使うのも問題は無いです。
肥後守そして刃物に一石を投じるプラズマコーティング。今後さらなる展開を期待しています。
※使い心地、切れ味の感想は個人のソレですので参考程度にお考えください