オイルフィニッシュについて追記


柄をオイルフィニッシュするという記事でオイルフィニッシュに使用するオイルについて書きましたが少々追記致します。

スーパーに売られている乾性油は酸化を遅くするための酸化防止剤が加えられているのではないか?
ナイフや小刀に使うのは良くないのではないか?
という疑問を持つ方がいるようです。

私は購入するときにPUREと書かれている事を前提とし、更に原材料ラベルを確認してから購入しています。(酸化防止剤入りと書かれたラベルは今まで見た事はありませんが)

ただし、原材料ラベルに酸化防止剤が書いてないとしても実は混入されている可能性もあると思うのです。

少し前に食用油に添加剤の記載の義務はなくてそれが原因で粗悪な混ぜ物オリーブオイルが流通しているというニュースがありましたので、その他の食用油にもその可能性が無いとは言い切れません。

しかし、乾性油の特性を良く知っている者は乾性油が思ったより乾燥しないという事を知っているので、そもそも酸化防止剤などを使用しなくても酸化が速まって油が駄目になる事はない(瓶の中という空気に触れる面が最小という条件下で)だろうと考えているのではないでしょうか。

油絵の具を使用した事がある方はもっと理解できると思いますが、全然乾燥しなくてヤキモキするほどです。
乾燥を促進するシッカチーフという液体さえ販売されています。

以上のような事を鑑みて、更に端材で乾燥実験を経た後に初めてナイフや小刀の柄に使用している、という事を書いておいたほうがいいのかな?と思った次第です。

検索結果だけを信用せず、実験をした後に自分で判断して塗布する。
大切なナイフや小刀に油を塗るのはなかなかに勇気がいる行為ですから是非お願いします。

※どうでも良い話なのですが、先日ウォールナットオイルフィニッシュを行った翌日に会社の車を運転しましたところ、同僚からハンドルがスルスル滑ると言われてしまいました。
ヌルヌルするとまで言われてしまい、前夜にいかがわしい事をしたのではないか?と疑われてしまいました。
気をつけましょう。