小刀を保管しているファンシーケースの中にしばらく開けていない小箱があって、あれ?これ…なんだっけ?最近物忘れが多くて困ってしまいます。
開けてみるとほぼ未使用のOPINEL#6でした。
ああ、OPINEL持ってたんだっけ。
ってくらいにあまりOPINELを使う気になれないのが現状です。
外見やロック機能などはとても良いと思っているのですが、どうも刃自体が気に入らないのです。
切れ味がイマイチだし、よく研いでも切れ味が直ぐに落ちてしまう。
研ぎ方下手なだけでしょうに!
うん、確かにそれもあるのですけど、根本的に薄刃過ぎて角度を付けるのが先端だけというのがなんとも研ぎ方を難しくしているように思うのですね。
これって一般の人、ちゃんと研いで使ってるのかな?
更に、錆びやすいのでアウトドアに持って行くのならモーラナイフか肥後守を選んでしまいます。
OPINELは木材を切ったりするにも薄刃の背中部分が親指に食い込んで痛くて堅い木には全然使い物にならないですから。
アウトドアは堅い枯れ木を削ったりする事が多いので気が付けば保管場所の影に隠れて出てこなくなってしまいます。
デザインは良いのにもったいないなあ…
それならば!日本の鍛冶技術とOPINELを融合させて青紙鋼で刃を作ってもらって取り替えればいいんだ!と思い立ち、金物屋さんを通じて鍛冶屋さんにお願いしたのです。
それから2年…未だ音沙汰なし…
やっぱり薄いから難しいのかなぁ。
機会をみて別の鍛冶屋さんにお願いしてみようと思います。
ロック機能は刃を仕舞った時
刃を出した時の両方で機能します
肥後守の中と似たような大きさ
肥後守は最初からまあまあ切れますがOPINELは(個体差かもしれませんが)まるで切れない。
肥後守は砥石にペタっと付けて動かせばそこそこ誰でも刃が付きやすい優秀な刃の形をしていますがOPINELは先端だけ角度が付いているので刃を出すのはコツがいりますね。
ネットを見てみるとベタ研ぎしている人も多く見られ、刃角度について言及している人は殆ど見受けられませんでした。
使い捨てみたいに考えているから端から研ぎなんて探求しないのかな?
私的には先端部が25度から30度くらいの設定ではないかと思っています。
つまり片側は12.5から15度です。
この角度を砥石に当てて浮かして維持しながら研ぐのは結構難しいです。
そこで私はダイヤモンド砥石の小さなタッチアップ用(2000番)を使って簡単に研いでいます。
この砥石とても便利で山に行く時は持っていきます。
小さいのに(ジッポライターくらい)モーラナイフとかも直ぐに研げるので重宝します。
砥石を手に持って研ぐのですが、角度は感覚でやっています。
角度計を参考にしながら。
(随分適当やなあ)
本当はランスキーのシャープナーとか
GERBERのこういうヤツ買えばいいのだろうけど一本しか持っていないOPINELのために、アウトドアに連れて行かないOPINELのために買うのはためらうのでした。
柄のオイルフィニッシュもやっていないし、やっぱり今後もあんまり使わないんだろうな。
秋の夜長に思うのでした。