Amazonのカートに、当初5000円近くしたこの小刀を入れておきましたところ3500円になっていました。
更に放置しておいたら2000円になっていました。
まるで、「利益数百円でもゼロ円よりは良い」という人工知能の判断で購買欲を刺激されているようです。
槌目の昭三は持っていないので比較として思わず買ってしまいました。
最近購入した黒打ちの同サイズとの比較です。
外観は瓜二つです。
しかしデータはかなり違いがありました。
「今回の槌目データ」
仕様・自家鍛接鍛造火造り
価格・4800円(定価はこれくらい)
鋼材・青紙だと思います
巾・24ミリ
厚み・4ミリ
刃角度・24度
個人的採点70点
コストパフォーマンス70点
「黒打ちデータ」
仕様・自家鍛接鍛造火造り黒打ち
価格・4800円前後
鋼材・青紙2号と思われます
巾・24ミリ
厚み・3.5ミリ
刃角度・22度
個人的採点91点
コストパフォーマンス83点
厚みと刃角度がかなり違います。
昭三の小刀で厚みが4ミリというのははじめて見ました。
裏の作りは綺麗で丁寧です…が。
分かりますでしょうか?池内刃物の製品に多い何時もの場所にある裏の欠けた部分が。
何時も同じ場所がチップしているって何か設備に問題でもあるのではないでしょうか?
この部分は切れ味にはそこまで影響しない部分ですが、気になる人は気になるのではないでしょうか?
このチップが無くなるまで裏を研ぐのは相当な時間を要します。
もしかして、このチップが原因でアウトレット価格なのでは?と疑ってしまうほどの深い傷だと思います。
表側の研ぎもやや丸刃で、ちょっと今までの昭三小刀からは考えられないような仕上がりです。
見た目通り、このままでは切れ味が悪いです。
作りはしっかりしていますので研げば切れるようになると思います。
研ぐ楽しみも残しておいてくれる昭三小刀。
嫌いにはなれないですね。