芳忠コーポレーションの切り出し小刀です。
かなり昔に購入しました。
当時は切り出し小刀の事が何もわからなくて大は小を兼ねるという考えで購入しましたが、この考え方はほぼ正しくはなく、引き出しの奥に眠ったままとなっているのが現状です。
買った当初から表面が湾曲しており、何度も研いでいますがシノギが真っ直ぐになりません。
裏もベタに近づいています。
仕様・おそらく利器材火造り鍛造でしょう
価格・5000円
鋼材・青紙2号
巾・30ミリ~31ミリ
厚み・2.6ミリ
刃角度・17度
個人的採点71点
コストパフォーマンス74点
厚みが2.6ミリ、刃角度が17度ということで「接ぎ木小刀だろ!」というツッコミが聞こえてきそうですが芳忠の接ぎ木小刀は別にありますのでやはり切り出し小刀ということになりそうです。
良く切れますが、はたしてこれで何を切ろうか?
当初右も左も分からずに硬い木などを切っていましたが刃欠けが激しく、小刃を付けたりして工夫していましたが、薄い作りの為に指に食い込んでとても痛く、そのことが遠ざかる理由の一つでもありました。
革断ちや野菜・フルーツの細工などには良いかもしれません。
昭三の切り出し小刀30ミリも持っていますが昭三の方は厚みがありますのでまだ使い勝手が良いのです。
良く切れますので用途に思い当たりがある方は買いでしょう。
今回、久しぶりに出してみてシャプトン刃の黒幕5000で力を入れずにゆっくり研いでみましたところ凄まじい切れ味になり驚きました。