フリマサイトに「打出し小刀」という題名で出品されていた坂光の横手小刀です。
写真を見た瞬間に素晴らしい出で立ちという感じがしたので即座に購入しました。
銘からすると初代坂光・坂井久ニさん製作だと思いましたがあまりにも綺麗な状態なのでもしかすると増田切り出し工場製かな?と思い出品者に聞いてみました。
すると15年ほど前に作られたものらしいとお返事をいただきました。
坂井さんが亡くなったのが2010年ですからそれよりも5年ほど前になります。
届いてびっくり、本当に綺麗な状態です。
細部まで丁寧に作り込まれています。
これで定価6500円って坂井さん本当に欲が無いというか木工職人の事を考えてくれているのか素晴らし過ぎる。
仕様・自家鍛接鍛造火造り
価格・6500円(定価)
鋼材・おそらく白紙
全長・273ミリ
刃長・65ミリ
巾 ・21ミリ
厚み・3ミリ
刃角度・24度
坂光の横手小刀はそんなに出回っていないです。
繰り小刀は結構出てますが横手小刀はほとんど無い。
140ミリというサイズも珍しいですね。
買って良かった。泣きそうになるほど素敵な小刀です。
刃先はフルスカンジでややコンベックスかもしれませんが実際砥石に当ててみないとわからないです。
でもそのままで切れまくるので当分砥石に当てる事は無いかな。
初代坂光の小刀全体に言える事なんですが、歪みが本当に少ないです。
15年経過してるのにほとんど歪んでないのはなぜだろう?
出来上がった小刀を半年くらい置いておいてもう一度歪みを取る研ぎをしてから出荷してたのかな?
そういう事をしている鍛冶は存在するらしいですが真相はどうなんだろう?
それほどハズレが無いんです坂光には。
良く切れるし言う事無いです。
もう一本出品されていたので買ってしまいました。
もう一生分の坂光は手元にありますが買い手の付かない坂光を見つけたらなるべく購入して手元に置いておきたいなと思うのでした。
※東大吉小刀と並べてツーショット
ただならぬオーラが見えるのは私だけではないはず!