マキリ小刀の柄が気に入らないので作り直した

先日、兄から連絡がありまして、マキリ小刀の柄が気に入らないから作ってくれないか?と依頼がありました。

なにが気に入らないかと聞くとヒルトに相当する部分がマキリには無いから、というではないですか。
なるほど、マキリは横手小刀なんかと同じように真っ直ぐな柄ですものね。
私が持っていたマキリは盗難に遭いまして行方不明中です


藤原小刀のマキリの写真を送ると「こういうやつだ」というのですが藤原小刀のマキリは売り切れ状態が続いていて入手不可です。
ハーティーエクスプレス様より転載

他社のモノで探してみたのですが、、、無いのですよこれが。
漁師さんが使うのに滑り止めとしてヒルト部分があったほうがいいと思うのですが、素人の私が思うだけでかえって邪魔になるのかな?
漁師さんはゴム手をしていることが多いですが、これが滑り止めになっているのでしょうか?
テレビで漁師さんがマキリを使っているシーンを観ますがヒルト部が付いたマキリは一度も見たことがありません。
製作メーカーからすると生産効率も悪いですし材料の歩留まりも悪いですから丸くて直線の柄が理想的なのでしょう。
未だに真っ直ぐな柄が氾濫しているということは漁師サイドからの要望は少ないということなのか。

ともかく、私の兄は山菜採りに行く時に使うマキリにヒルト部分は必要だという事で、私宅にある木材を使って作る事にしたのです。

Amazonで辰守という青紙のマキリ135ミリを購入。
この辰守、かなりいい感じです。
最近マキリの値段が高騰していますが、その中で割安でしっかりと自家鍛接で作られていますのでオススメです。


木ネジを外して柄から刃を外します。



メイプル材で作ることにしました。
ヒルト部分を確保すると捨てる部分が1/3出ますのでコストパフォーマンスは悪いですよね。




本当は真ん中で割りたくないのですが、ドリルで横に穴を拡げる技術が無いので縦割にして彫り込んでいきます。



エポキシ系接着剤と木工用ボンドでしっかりと接着します。

手持ちの繰小刀等で整形してからサンドペーパーを掛けて完成です。






かなりイカつい見た目のような気がしますが、最終仕上げは使う本人で整形してもらおうと思います。

兄に送ったら、満足してもらえたようです。

抜いた柄は何かに再利用できそうなので取っておきます。


鋸と彫刻刀なんかがあるとできますので割と手軽に改造できそうです。