接ぎ木小刀、一本だけ持っています。
なぜ一本だけか?
接ぎ木をやらないから!
接ぎ木(つぎき)とは、2個以上の植物体を、人為的に作った切断面で接着して、1つの個体とすることである
簡単に言うと育ちは早いけど実が少ない栗の木をぶった切って育ちが遅いけど実が沢山成るような木をくっつけてお互いのいいとこ取りのハイブリッドな木を作ってしまおう!ということなんです。
ブルーベリーで行なったり柑橘系、柿、栗等、野菜、菊等でも行なうようです。
接ぎ木小刀に求められるのは鋭い切れ味だそうです。
あいにくこういった趣味は無いので、接ぎ木小刀と切り出し小刀の何が違うのか?という単純な疑問を解決する為に購入したのでした。
池内刃物切り出し小刀(真ん中)と比べるとかなり長いです。
そして薄いです。
少しわかりづらいですが切り出し小刀は3.5ミリほど、接ぎ木小刀は2ミリです。
仕様・自家鍛接鍛造火造り鎚目
価格・5000円
鋼材・不明
全長・210ミリ
刃長・50ミリ
巾・24ミリ
厚み・2ミリ
刃角度・14度
個人的採点・用途未使用の為採点不可
コストパフォーマンス・用途未使用の為採点不可
この薄さと刃角度が超鋭角というのが接ぎ木小刀最大の特徴でしょう。
その他は切り出し小刀と変わりありません。
割り箸などを数回切った程度ですが切れ味は鋭く、まさに剃刀級です。
研いだらさらに鋭くなりそうですね。
接ぎ木小刀はやや値段が高い設定をされている場合が多いですが、薄い鋼を鍛接するのは脱炭しやすいので技術が必要だそうですので技術料込みなのかもしれないですね。
この切れ味を接ぎ木限定で使うのは勿体無いかもしれないですね。
革包丁や紙切り、フェザーカット、野菜細工、ソープカービング等、無限の可能性を秘めております。
小刀好きなら一度は手に入れてみたいところです。