白柿小刀とは白書きという言葉をもじったものです。
なぜ白く書くと表現するのか?
黒檀や紫檀等の唐木(からき)に線を引くのがこの小刀の用途なのですが実際には白い線は引けないのですがあたかも切れ跡が白い線のように見えるからです。
唐木は硬いですしツルツルの場合も多いです、また黒や暗色のモノが多いので鉛筆では見難いのです。
白書きの傷(切り跡)は見やすいですし擦っても消えません。
見た感じが美しい!
切っ先は直角に近いですね。
刃も素敵な感じです。
昭三と本手造りの刻印。
裏も綺麗です。
この小刀は立てて使います。
私は楽器製作で黒檀やローズウッドに印を付ける時に差し金をガイドにして引いています。
注意すべき点は刃を半分潰しておかないと食い込みすぎてうまく線が引けないという事です。
下半分が白くなっているのがわかりますでしょうか?
砥石で潰してあるのです。
最近はたまに出して鉛筆削ったりしております。。。
それにしても白柿とは分かりにくいですね。
洒落なんでしょうけれども。
池内刃物は少し前にテレビ放映されて、品薄が続いているようです。
池内刃物は切り出し小刀も使いやすいですが白柿小刀も安くてしっかりしていますので印刀的な使い方にも有効だと思います。