ヤフーショッピングを閲覧していましたらかなり面白そうな切り出し小刀を見つけてしまいました。
なんでも、鋸鍛冶の職場で使用済みになった目立てヤスリをもらってきて小刀に再生した商品なのだそうです。
ヤスリから小刀を作るという行為はナイフ作りを考えた人が先ずはやってみることではないでしょうか?それを売り物にするなんて!
宣伝文句がまたそそるのです
三条の昔ながら手作りの鋸鍛冶が目立てに使ったスリ込みヤスリ。
わけてもらい一本一本切断加工とグラインダーで型を整え砥石で仕上げた味わい深い切出しです。
柄は越後の山桜の枝を集め3年以上乾燥させて仕込みました。
使えば使うほどに艶が出て味のある一本一本違った形の切出しです。
年間作れる数量が限定されています。また、職人さんが減っている現状で今、買っておかないと無くなる逸品。【仕様】
目立にスリ込みヤスリを加工した手造り
刃の硬度:HRC 60℃
柄:天然素材を使用しているため、柄の太さ、色、木目の入り方等1本ずつ異なります。【サイズ】
全長約160〜170mm【素材】
刃:SS
柄:天然木
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これって本当なのだろうか?
アイガーツール社について調べてみますと、随分マニアックな商品を作っているではありませんか。
「全長3センチの万能ナイフツール!小さすぎて治具に入らないからチマチマ手で作りました!」
とか、わけわからん事をしているみたいで、わけわからん事大好きな私としては即座にポチッてしまいました。
千円くらいとちょっとあり得ない安さの値段設定でしたしね。
ところが売り切れ続出で、すったもんだしましてようやくアルデ金物でなんとか入手できました(さすがアルデ)。
ブリスターパックに入っていますが全長が長くて刃がはみ出しているというチープさ(笑)
所々日本語がおかしい(笑)
本当に日本製なのか?
本体は凄くカッコイイ!
両刃作り!
握りも抜群です!
ヤスリ再生品らしくヤスリの面影が丸わかりですね。
刃の反対側はヤスリそのままですので実用性はほとんどありませんがノコギリみたいに使えます
この事がアダとなり、切り出し特有の切り方をする時には親指の腹が痛いです
竹を切ってみましたが本当に痛いです。
ただし、刃物部分は非常に良く切れます。
最初から小刃を無視したピンピン研ぎにされており面白いほど切れるのです。
仕様・ヤスリ再生
価格・1300円
鋼材・SS
巾・19ミリ
厚み・2.8ミリ
刃角度・14度
個人的採点92点
コストパフォーマンス78点
これは面白くて良い買い物をしたぞ!
木工よりも魚を捌いたりするのがいいかもね。
刃の根元部分は穴が空いているのでパテ埋めしておいた。
柄はラッカーを塗ってみた。
SSという鋼の耐久性には不安が残るが、遊び心で持つ小刀という位置付けであれば最高の一本だと思う。
安いですし、切れ味も良いので是非とも購入をオススメしたい商品ですね。
また、鋸目立てヤスリをもらうには当然数に限りがあるはずなので売り切れたらしばらくは入手困難になると思われますので在庫を探して発見したら即買いをオススメします。
鞘を作った時にはまた紹介したいと思います。
※2020/01/18追記
こちらの小刀はこちらの鋸職人の方が作っているようです。
なんと販売実績9000丁らしい!凄い!
この方は中屋長二郎さんといってテレビ東京の和風総本家という番組に出たりしていてとても良い鋸を作る職人さんです。
鋸は何本か持っていましたが小刀まで作っているとは知りませんでした。
この小刀は900円で販売しているようです。
鋸も品質の割にとても安いのですが、小刀の値段も本当に良心的です。
桜の枝を拾い集めたりして安くなる努力してるんですね。
リンクはできませんが動画も見れるかと思います。
とても感動する内容なので機会があればぜひぜひ御覧下さい。