前回紹介した堂安作切り出し小刀・蒼龍の異常な切れ味にすっかり魅了されてしまった私は数年前に自宅から数十分車を走らせた所にあるホームセンターに堂安・仏師小刀が売られていたのを思い出し、早速買いに行くことにした。
数年前にあった小刀が今もあるのだろうか?
しっかりショーケースにそのまま飾られていました。


堂安作竹小刀なんかもありましたが予算の都合で今回は古代小刀、どうやら仏師小刀ではなくて古代小刀の思い違いだったようで、仏師小刀よりも幅の狭いタイプでした。

おそらく仏師小刀と同じ明治の水道管を地金に使ったものなのかな?
古代仏師小刀と呼ばれているものなんだろうと思います、ややこしい。
ショーケースには政吉作切り出しやチョウナ鍛冶高木順一さんが作った槍鉋なんかがあったりして、どんなホームセンターなんや!と思ってしまいました。

それにしても凄い雰囲気の小刀ですね、コレ。(堂安の小刀ね)
仕様・自家鍛接鍛造火造り
価格・15700円
鋼材・白紙ニ号と思われる
全長・215ミリ
刃長(刃渡り)・48ミリ
巾 ・22ミリ
厚み・2.8-5ミリ
刃角度・27
重量・129g
水道管が錆てボコボコになった部分をそのまま利用したってことらしいのですが本当なのか?

手に持ったらボコボコ部分が痛そうですよね?

ところが、意外と心地よくて痛くない。
グリップが良い感じ。
裏が凹み加工してあって指がフィットするのが良いです。


やはり鑿鍛冶特有の巻鋼

裏スキは浅め

鍛接線はゴッツい
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撮影用にボカシを入れる為少しだけ研いだのですが、ちょっと歪みがありました

裏も一度押す必要がありそうです

切れ味は蒼龍からはやや落ちる感じがありましたが研ぎしろの伸びはあると思います。


これは竹小刀も買ってしまいそうだ
