小刀を知りたくて作ってみた結果

いきなりショボい小刀がでてきました。
おかしな傷だらけだし刃線は直線じゃないし、とても市販品とは言えません。
これは私が初めて作ってみた両刃小刀です。
渓流で魚を捌くイメージで作りました。
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妙に安価な小刀、とてつもなく高価な小刀。
小刀の適正価格はいくら位なのか?
原価、手間賃、付加価値、、、これらの事を垣間見て少しでも真実が見えたなら、今後の小刀ライフに役立つのではないかな?そんな風に考えて作ってみたのでした。

耐火レンガで即席の火床を作り、コークスで高温を作り、白紙2号の割込利器材で鍛造火造りしました。

焼きを入れて焼戻しをして研ぎました。
焼きは磁石を使って適正温度を見極めました。
焼戻しは油加熱です。

見た目とは裏腹にまあまあ切れるから驚きです。

やっぱり鍛冶さんって凄いな。というのが感想です。
道具もたくさん必要だし、根気、力、これらを継続する性格。

改めて、「あの小刀ってあんなに安くていいの?もっと高くていいでしょう!」とか「、、、、、あの小刀、、、、高すぎだろう!」など、さらなる小刀の世界が広がったのでした。

機会があればまた作ってみたいですし、火造りではなくてハイスピードスチールで作るのにも挑戦したいと思っています。
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(裏のシノギ部は酷いですね)