シャプトンベホイミを覚えた

頑張って毎日フルスカンジを目指して荒砥を使っています。

フルスカンジなんて簡単!砥石にベッタリ付けて往復すればええのじゃ!

という声が聞こえてきそうですが、私の持っている小刀達は古いものが多く、たいていは時間経過で反っているのですね。
ですからいざフルスカンジにしようとすると物凄く時間がかかるのです。
私は研ぎ専門家でもないですし、研ぎが趣味でもないので(言い訳言い訳)普段は小刃を付けながら何年もかけてフルスカンジに育てていくスタイルで実際に楽器に使う木材をガシガシ削っています。

小刃を付けて切れなくなって、また小刃を研ぐということを繰り返すと、やがてつまずくようになって切れなくなります。
これがいわゆる小刃切れ(切れるという意味合いではなく品切れの切れ)という状態なのですが、こうなると嫌でも一度フルスカンジにしないと切れ味は蘇りません。
最初に物凄く時間をかけてフルスカンジにするか、時間を節約して製作を優先していくかはそれぞれの環境と主義なので論議することではないと思っています。

最近小刃切れを起こした小刀が増えて来ましたのでツケが回ってきて夜な夜なフルスカンジ活動を行っているのでした。

そんな訳でしばらく出番の少なかったシャプトンの♯220にスポットライトがギンギラギンに当たったのです。

シャプトンの♯220は高性能だと思いますが欠点が多いです。
平面維持力と研削力は最高に高いのですが目詰まりが酷い。
とにかく速攻で目詰まりしてしまいます。
ツルツルと滑ってしまうのですね。

そこで「なおる」なんです。
「なおる」を使うと目詰まりは一瞬で直るのでした。
ですが、、、例えば♯220と中砥石(この場合シャプトンオレンジとか)を往復して使うような時は「なおる」のパウダーを使い分けないといけないので効率が悪くなります。

私は頻繁に平面出しをするので常に「なおる」を横に置いていつでも使えるようにしていますが、オレンジに変更する度に荒目パウダーを一度洗い流して細目に変更して、ということをやっていると訳がわからなくなってしまいますし、♯220の方は平面維持力が高いので「なおる」を使うまでもないということにいまさら気が付きました。



まぁ、「なおる」をニ台購入してニ台置ける広い流し台のあるお家に住んでってなれば言うことないんですけど、それは夢のまた夢なのでベホイミを覚えることにしました。

ベホイミとはゲーム・ドラゴンクエストの中に出てくる復活呪文です。

そう、シャプトンの復活砥石を購入したのでした。

今までそんなに必要性感じなかったのに。

でも買ってよかった。
凄く良いです。
♯220と同じ素材のようなのですが、今の所目詰まりもないです。
5〜6回円運動すると見事に復活します。


オレンジやブルーにも使えますが傷には気をつけて下さい。
あと、♯220に「なおる」を使うと物凄い音がしますのでアパート型の社宅だとかなり気を使いますが復活砥石は割と静かにできるのもいいですね。

しかし、シャプトンは名倉砥石の使用は薦めないのに復活砥石は有りなんですな。