光り輝く鞘と宮本製作所のトレードマークである宮本武蔵(?)が刻印されている宮本製作所の真鍮鞘特大。
最初に言いますと、コイツはかなり良いです。
ところが、ネット上を探してもこのラインアップは見つからない。
最近の宮本製作所は謎が多いです。
今回はフリマサイトで新品(コレクション)を1600円で購入しました(元値は2300円〜3000円くらいだと思います)。
宮本製作所の肥後ナイフは品薄で倍近い値段で出品する人も多く、その事を出品者にメッセージしますと同じ考えだったらしく、分かっていただけて嬉しいと返信いただきました。
仕様・両刃割り込み
価格・フリマで1600円
鋼材・SK材と予想
全長・220ミリ
刃長・95ミリ
巾 ・17ミリ
厚み・3ミリ
刃角度・20度
お気に入り度★★★★☆
刃は機械研ぎの跡が残るもとても綺麗に研がれています。
注目すべきは刃先の小刃、マイクロベベルです。
教科書のようなマイクロベベルが入っている!
刃角度が20度と鋭角ですからそのままだと木材を切ったりプラ製のまな板にあててしまうと刃こぼれは必至です。そこで刃先強化のためにマイクロベベルを入れるのですが、永尾駒製作所(肥後守)の場合は機械でジャリーンとやりました感が強く、本来の切れ味の呼び出しはユーザーが自ら行って覚醒まで持っていく必要があります(あくまでも廉価版のお話)。
それと比較すると、宮本製作所のマイクロベベルは砥石で行われているのではないかと予想できるほど丁寧なもので、箱出しでも驚くほど切れるのです。
この丁寧さは「小刃とはなんだろう?」「マイクロベベルってどうやるの?」と迷っている方の教科書にもなりうる程の出来栄えです。
価格帯で言えば廉価版よりも少し高いスタンダード版とでも言えましょうか、それでもこの切れ味はコスパが高いと思います。
アウトドア料理にもガシガシ使えます。
真鍮鞘はちょっとカナキ臭いと感じる場合もありますがこれはなんともないです。
あと、真鍮は亜鉛と銅の合金ということで毒素が料理に入るので使ってはいけないと本当に信じている人がいるようです。
しかし、銅の緑青は真鍮ではほとんど発生しませんし鉛ではなくて亜鉛ですので無害なのです。
存分に料理してください。
アウトドア人なら絶対に一本は欲しい宮本武蔵小刀です。