電工ナイフは肥後守と並んでナイフの登竜門と言ってもいいかと思います。
中学生になった時ホームセンターでドキドキしながらレジに並んだ方も多いのではないでしょうか。
肥後守は無くても電工ナイフは売っているホームセンターは多いですから。
ところがですね、ナイフを手に入れてワクワクする少年の情熱は数ヶ月のうちに冷めてしまうでしょう。
何故か?
電工ナイフというだけあって、用途に特化した刃形をしているので他に流用できる万能性に欠けるからです。
電工ナイフは電気工事の中でもVVFケーブルというケーブルの被覆を処理する時に使います。
そのため両刃構造で極端なホローグラインド仕様です。
ケーブルの被覆はとても粘りがあって切りづらく必然ゴッツイ刃とグリップが必要になります。
実は私は最近電気工事士に転職しまして、以前電気工事士だったので出戻ったのですが、以前の工具が一切なかったのでこの度新たに購入した次第なんです。
最近の流行りとしてタタックナイフが人気らしいのですが、折りたたみできないので工具箱の中で嵩張るのと、腰道具に刺して持ち歩くと物騒な感じがして大きな元請けでは禁止されている場合も多いので昔ながらの折りたたみ電工ナイフを選択しました。
折りたたんでもコンパクトにならず。
特殊鋼と刻印されたブレード。
成分は不明で全鋼です。
割り込みタイプもあるようですが最近は全鋼がほとんどですね。
全鋼は研ぎ難いので割り込みタイプを探したのですがオークションで古いデットストックしか見つからず急を要していたので泣く泣くAmazonで購入しました。
分厚い刃。
電工ナイフは独自のルックスで愛好家も多くコレクションしている方もたくさんいらっしゃいます。
キャンプに持っていく方も居ますし料理に使う方もいます。
私的には料理に使うのは無理です。
切れ味悪いし構造が不衛生になりやすいですし錆びやすいですし・・・あくまで私的意見です。
電工でも家庭配線を主とする仕事でないと滅多に使用する事は無く、でも無いといざという時に困るという特殊な存在なのですね。
私はプラント工事が多いので使用頻度は少ないですが工具箱には必ず入れています。
備えあれば憂いなしです。