繰り小刀について

刃先が長く細い小刀を繰り小刀と呼びます。
抉る(こじると書いて)抉り小刀、クリ小刀、クリコガタナ、クリコトウ、書き方読み方いろいろです。

栗小刀なんてのも見たことがあります。
栗を剥くのにこんなに長いの絶対要らないと思う。

欄間のような細い隙間に入れて抉ったりするので欄間小刀なんて呼んだりもするそうです。

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刃先はともかく先から2センチくらいの場所は強度がありますので尺八の指穴やギター製作でグリングリンと抉るにはもってこいです。

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例えばこういうところとか

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ウエストのくびれた場所とか

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こんなカーブの場所は大活躍です。

慣れるとこれほど便利な小刀はないと思うのですが、研ぎが難しく、長いのでコントロールが難しいというのが短所かもしれません。
そんでもって物騒です。
所持しているとマズイです。

刃の根元部分を横手小刀の感覚で握ってしまって手を切る方がいるようです。
この部分の刃を潰している方もいますし、最初から刃がない設計のもあります。

私的には繰り小刀大好きです。