ちょっと変わった形に見える切り出し小刀です。
でも、指がかかる部分がとても使い心地が良いです。
政吉作の小刀はネット上でたくさん見かけます。
新潟県与板の鍛冶・河野稔さんが製作したモノで、接ぎ木小刀や竹小刀などで単純な形状になりがちな小刀を独創的かつ切れ味良い仕上げで製作されています。
現在は体調の関係で製作されていないようです。
ずっしりと存在感のある小刀ですから御値段もなかなかのものですが、ちょくちょくオークションやフリマサイトで掘り出し物が出ます。
平出の刃物等でも購入可能で、同店の包春銘の切り出し小刀が政吉作の小刀と作りが実によく似ていて、もしかすると同じ作者なのではないか？とずっと思っていたのですが、裏の感じが違うかなぁ、しかし、政吉作で似たような裏もあるようだし、、、真相はわかりませんが、色々と考えるのは愉しいものです。
（鍛接跡は似ています）
初期段階の研ぎは小刃がないフラットな研ぎです。
仕様・自家鍛接鍛造火造り
価格・5000円（フリマサイト）
鋼材・推測白紙
全長・185ミリ
刃長・65ミリ
巾 ・18ミリ
厚み・3.5ミリ
刃角度・30度
指のかかりがいい感じで使いやすそう。
30度の刃角度はややつまずく感じがありますが今後の研ぎで良い変化が期待できそうです。
