少し前になりますがTV番組でオーダーメイドの家具を製作している会社の特集をしていました。
一点物の家具は目の玉が飛び出るほどのお値段でしたが右肩上がりで売上を伸ばしているそうです。
すごいな~と観ていましたら椅子の製作工程の描写がありまして、南京鉋が出ていました。
おやっ?と思って見ているとやっぱり出てきました繰り小刀が。
括(くび)れた部分は最初に南京鉋で削って括れが強くなってきたら繰り小刀に持ち替えて作業することが多いです。
プロの家具職人が使用する繰り小刀達。
その中にひときわ大きな繰り小刀がありました。
150年前の日本刀の残欠を改造した特注品らしいです。
地鉄と鋼部分を鍛接したものなのかすべて鋼で出来たいわゆる全鋼なのかは不明ですがお値段高いのでしょうねこれ。
凄い迫力です。
180ミリくらいあるのかな?
一度焼入れしてある日本刀をどの様に改造したのかは気になるところですが、シュルシュルと小気味良い響きで中堅木が削られています。
使う側も力が必要でしょうしテクニックも必要でしょうね、これは。
組成的に日本刀に一番近いと言われている白紙1号と比較してどうなんだろう?切れるのだろうか?
私には当分縁がなさそうなので妄想が止まらない状態になっております。
機会があれば削ってみたいなぁ。