梅心子國光・切り出し小刀21ミリ

数打ちのイメージが強い梅心子(ばいしんし)ですが実際はどうなんだろう?
今まで使わず嫌いだったのですがデットストックを見つけましたので購入してみました。


最近の梅心子はどうやら利器材製品がほとんどのようでその分安価で手が届きやすいイメージです。


このデットストックモノは30年以上倉庫で眠り続けた小刀のようで、鍛接跡が見て取れます。


先が折れ畳んでます。
デットストックで新品のはずなのに。。。。


ちょっと研いでみましたが、ホローグラインドのようになっています。
しかし、これは大きな回転砥石で大雑把に研いだだけのように感じます。


雑な図で申し訳ないのですが大きな回転砥石でジャジャーっと研ぐとホローグラインドのようになる場合があるのです。
果たしてこれは意図なのか?
ホローグラインドは最小のストロークで研げると思うのですが研ぎを重ねると厄介になる可能性を秘めていると思うのです。


裏はガタガタで酷いです。

仕様・自家鍛接鍛造火造り
価格・1200円(安い!!!)
鋼材・不明だが白紙二号と予測
巾・21ミリ
厚み・2.3ミリ
刃角度・21度
個人的採点70点
コストパフォーマンス70点

笑ってしまうほど酷い仕上げの小刀ですが、軽く研いでスプルースの割り箸を削ってみましたところ、驚くほど切れ味が良いのです!
ギャップに驚きつつ、完全な平面を出すのには途方もない労力が必要と思われ、暇をみてボチボチ研ぐ事にしましょう。

まだ付き合い始めたばかりの小刀ですがジャジャ馬っぷりに不意を付かれましたががっちり構えて応戦していこうと思います。