折れた刃を復活させる

先日購入した東雲小刀があまりにもよく切れるので、と言ってもこの東雲小刀は刃の角度が16度とかなり鋭角ですから切れるというよりは切れ味が良く感じるものですから、まるで薄刃包丁で木を切っているような切れ味で爽快な気分で使っていたら折れてしまいました。


かなり重症。


現在出張中で荒砥など持ってきていません。
思案して中砥と荒目のペーパーを買ってきました。
出張中といえども砥石セット(最低でも荒砥中砥仕上げ砥この3つ)は持ってくるべきでした。


荒砥はたくさん持っているので刃欠けはペーパーで処理します。
下に硬い板を敷いてゴリゴリ削っていきます。



5分程で欠けを修正しました。

次は中砥。



この「研ぎ一番」というシリーズの中砥はナニワ砥石の剛研と同じという噂を聞いていましたが。。。同じではないです。
研削力が弱い!剛研のほうがサクサク削れます。

それでもまあまあ削れますので10分程でほぼ研げました。


私はこれだけ大きく欠けてしまうと先の方はやや鈍角にして帳尻を合わせることにしています。
同じ角度のまま後退させてしまうととんでもない時間を要しますし小さくなってしまいます。
刃が数回欠けただけで小刀の寿命がきてしまうようでは勿体無い。



黒く塗った部分をうまく落として少し誤魔化すという訳です。


これだと勿体無い。



なんとかこのくらいで研ぎあげたいのですが刃の角度が大きく変わる可能性もあるので考えながらの研ぎです。

このことについては賛否両論あるかと思います。
切り心地が変わる、作品の肌が変わるから嫌だ。という人もいると思います。

切り心地が変わったら持ち手(使う人の事)が使い方を変えて対応すればイイ!という人もいると思います。

何はともあれ切れ味復活です。

所要時間30分くらいです。





裏は使いながら出していきますのでこれで良しとしています。