彫刻刀・切り出し・印刀型・右12ミリ

細かい仕事には彫刻刀の切り出し型を使うこともあります。
印刀(いんとう)とも呼ばれているだけあって判子を彫り込む時に使ったりするようです。
彫刻の輪郭を彫り込んだり楽器の縁を彫ったりと大活躍の小刀です。
オークションでその他の種類とまとめて安価で購入できました(一本あたり300円とか)。
dsc_0059

梨地のような黒打ち、飴色に変化した朴の柄が美しいです。
dsc_0061

中古ですが裏も残っていてしっかりしています。
切り出し小刀との決定的な違いは切っ先の角度です。
dsc_0066

45度以上あるのが普通でこれは55度もあります(逆さまに見てください)。
_20160913_203414

横手小刀や切り出し小刀は25度前後が多いです。
この角度によって刃先のコントロールに違いが出たり削る作業に違いが出たりするのです。

人によって様々な感覚がありますので一概にああだこうだとは言えないのが難しいところですが、小品の製作には欠かせないと断言はできます。

この小刀は普通に良く切れますが研ぎが下手くそで研ぐ度に切れ味が変わってしまい困っています。

まだまだですね。